この頃放置気味ですみません!!
更新の意志はちゃんとあります。どうにか時間を見つけて頑張ります。
昨日から新学期が始まったのですごく忙しくなるとは思いますが;
とりあえず頑張りますのでよろしくお願いしますー。
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この頃放置気味ですみません!!
更新の意志はちゃんとあります。どうにか時間を見つけて頑張ります。
昨日から新学期が始まったのですごく忙しくなるとは思いますが;
とりあえず頑張りますのでよろしくお願いしますー。
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どんな時でも可愛かったあたしの弟。
「お姉ちゃん」とあたしの服の袖を引っ張りながらずっと後をついてきて。
浮かべた笑顔は消えなくて。
そんな弟が愛しくて愛しくてたまらなかった。
それなのに。
いつからかな。
あなたの瞳があたしを見るときの視線が変わったのは。
―――――それでも、あたしは、いつだって。
*
「陸、離して」
「やだ。何で」
「…ご飯、食べるから」
「何だよそれ」
そう言ってちょっとだけ笑った陸は、あたしの肩に自分の額を乗せると溜息をついた。
あたしの腕を掴んだまま、一向に離してくれる気配は無い。
寄せ合った体が、熱くて熱くて。
もうやだ。離して。これ以上あたしを混乱させないで。
「ねぇ、陸。離してって言っ…」
「ちょっと黙って。聞いて」
あたしの言葉を遮った陸は、ゆっくりと顔を上げた。
火照った頬。苦笑いのように弱々しく笑う表情。
そのどれもが、あたしを釘付けにさせて。
「少しだけで、いいから」
そんな顔しないで。
そんな目であたしを見ないで。
どうしようもなくなる。どうすればいいのか分からなくなる。
「―――…っ」
握られた腕から伝わってくる。
目、そらさないで、って。ちゃんと見て、って。
「…ずるいよ…!」
もう何も言えなくなった。
溢れてくるのは涙だけで。陸の顔がゆがんで見えた。
――ああ。
陸の目を見つめるだけで。
たまらなく切なくなってしまう、あたしは、きっと。
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目の前にあるのは、小麦色の肌と、閉じた瞳から伸びる長いまつげ。
呪ってやりたいほど整った顔立ちをしてる義理の弟。
「陸。ご飯。起きろ」
体をゆすっても叩いても彼は一向に目を開けてはくれない。
ちょっとだけ表情をゆがめたかと思うとすぐにまた元に戻る。
これじゃ埒があかない。
「…起きろっつってんのに…」
起こしてって言ったのはそっちだろ。
恨みがましく陸を睨んでみたけど、そんなのは何の力にもならなくて。
何だかどうでも良くなったあたしは、先に一人で食べることにした。
まぁ合宿終わってすぐだし疲れてるんだろう。
「…あたし、先に食べとくからね?」
それだけ告げ、一階に戻ろうと思い、立ち上がったところで。
「…は?」
あたしの腕は、寝てるはずの弟に掴まれた。
閉じてた瞳はしっかりと開いていて。腕に込めてある力は半端なくて。
あたしは動けなくなった。
何か言おうとしても言葉がのどの奥でつっかえている。
…何?起きてんの?寝ぼけてんの?どっち?
やっとのことで出たものは、しぼり出したような情けない声。
「…何?起きるんならさっさと起きてよ」
声が、かすれて。陸を見つめ返す。
「…姉貴」
どこか切ない声だった。
ぐいっと腕を引っ張られて、何の心構えもしていなかったあたしの体は簡単に倒れこむ。
「何すんの」と声を荒げて強く睨みつけたあたしに、陸は何でもない事のようにさらりと言った。
「キスして」
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
互いを見つめる瞳がかすかに揺らめく。潤む。
「…何、それ」
弟相手に。
陸相手に本気で動揺してるあたしは馬鹿ですか。
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おはようございます。
とりあえず、コメント返信は終了しました。
遅くなってしまい、本当にすみませんでした;
漆黒のほうは、また後日更新しますので。では。
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お久しぶりです;こんな更新してないブログを見てくださる方は少ないとは思いますが;ただいまテスト期間や、その他もろもろの勝手な個人的な事情により更新が停滞しております。
次土曜日曜のどちらかには更新できると思いますので、もうしばらくお待ちください。
そのときにはあわせてコメントにも返信させていただきます。
めちゃくちゃだらしのない管理人ですみません;
では。
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「あーねーきー」
洗面所から、シャワーを浴び終えた陸が出てきたようだ。肩からタオルをかけてる。
陸は髪の毛からぽたぽたと雫をたらしながら、あたしに声をかけた。
「髪の毛ちゃんと拭いてから出てこいっつーの」
そう小さく呟くと、近づいてくる陸からタオルを奪い取る。
呆気に取られた顔の陸。
たくさん水分を含んでる漆黒の髪の毛にそれをあて、そのままごしごしとこすった。
「床が濡れたら掃除するのあたしなんだから。バカ。いっつも言ってんじゃん」
しばらく、頭をタオルで拭く音だけが響いてた。
こんなこと、日常茶飯事だったし、特に何も考えずにやってた。
床拭くの嫌だし。
違ったのは、陸の態度。
いつもだったら、「あーもー、うぜーなー」とか必ず減らず口を叩くのに。
今日は、何も言わなくて。
ただ、黙ってあたしを見つめるだけで。
―――――――どうして?
大体拭き終わった頃、陸は遠慮がちに声を発した。
「…ゴメン。もういいよ」
「そ?じゃあ、はい」
手にしていたタオルを返す。
それを受け取った陸は、あたしに背を向けると、2階の自室へと向かった。
「メシになったら呼んで」
陸は振り向かずにそう言った。
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陸はどうしてあたしのことが好きなんて言ったんだろう。
あたしたちは、もう普通のキョーダイには戻れないのだろうか。
あたしが不安で気持ちをやきもきさせている間にもどんどん時は過ぎ。
雪がちらつき始めた日に、陸は合宿を終えて帰ってきた。
「ただいまー。姉貴いるー?」
急いで玄関に飛び出していくと、そこには見慣れた弟の姿があった。
いつもと変わらない、あたしの弟。
彼は靴を脱ぐと、疲労のためか、そこにどっしりと座り込む。
あたしも陸の行動に合わせるようにその場にゆっくりと腰をかがめ、できるだけ自然に笑えるよう努力した。
「…おかえり。疲れた?」
「もうマジやばい。すっげー疲れた。シャワー浴びたら即行で寝る」
陸はそう言うと、荷物を置きっぱなしにしたまま風呂場へ直行。
あたしは微かに足がおぼつかない彼の後ろ姿を見送る。
…良かった、全然いつもと変わらない。自然に笑みが零れた。
あたし達は、まだ元に戻れる位置にいる。
あたし達は、まだ大丈夫。
そう確信できた。
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『好き』という言葉が昔から嫌いだった。
そんなうわべだけの言葉にどうしてみんな騙されるんだろうってずっとずっと思ってた。
でも、『好き』の気持ちに気付かされたらそれは誰にも止められない。
そんな事、あたしはまだ知りたくなかったのに。
*
「陸…?熱でもある?」
「…は?」
「いや、だって…」
あたしはどうしても信じられなかった。
陸があたしに対してそんな気持ちを抱いていたなんて。
どちらかといえば嫌われてると思ってたし。
「どうしてそんな事言うの?からかってんの?」
それに、陸はあたしの弟だ。
いくら義理とはいえど、あたしの弟だって事には変わりがない。
訊いても、一向に何も切り出そうとしない陸。
不気味なほど静かな雰囲気が漂いだした頃、電話口の向こうで、陸は軽く嘆息をついた。
「…ゴメン。もう切んなきゃ。そろそろ寝ないといけねーし。おやすみ」
彼はあたしの質問には答えなかった。
それどころか、本当に電話を切ろうとしてるようだ。
あたしは慌ててそれを止めようとする。
「ちょっ…」
「あー、それから、明日からは電話しなくてもいいから。電話代もかかるし。
俺がいない間、しっかり戸締りしてから寝ろよ」
ブツッ。
呆気ない終わり方だった。
本当に切られた。
ディスプレイに残るのは、26分48秒という通話時間のみ。
耳にはツー、ツー、という無情な音が響き渡ってくる。
あたしはパチンとケータイを閉じ、その場で膝を抱え込み顔をうずめた。
「…意味わかんない。人に告っときながら、変なタイミングで切るなっつーの」
きっとアイツはバカだ。
あんだけカッコいいのに、よりにもよってあたしなんかを好きになるなんて。
一番好きになっちゃいけない相手だって事ぐらい、わかってるはずなのに。
「バーカ。いつか東京湾に沈めてやる」
声はあたしの体に邪魔されてその場にこもった。
行き場のない、モヤみたいに。
それはまるで、消化しきれない気持ちが、実体化されたかのように儚かった。
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心臓が止まるかと思った。バクバクという鼓動が自分でもはっきりと感じられる。
確実に脈は速くなってるハズだ。
陸の言葉が胸の奥に突き刺さるようだった。
「…ありがとう」
…これでいいんだよね?
陸には見えないけれど、あたしは微かに微笑む。
素直に嬉しかった。こんなに嬉しいこと、今までになかったってくらい。
あたしは陸にとって、害でしかないとずっとずっと思ってたから。
「オイオイ、勘違いすんなよ」
唐突、だった。
電話口で、陸は苦笑しながらあたしに告げる。
声はやっぱり涙声。
「好きって言うのは家族としてなんかじゃない」
きっぱりと言い切った陸。
思わずケータイを落としそうになる。
家族としてじゃないなら何なの?姉としてって事?
「初めて会ったときから、俺にとって姉貴は姉貴じゃなかった」
姉貴は姉貴じゃない…?
何気なく見つめてた髪の毛の先。
もちろんそこには答えなんてなかった。
あたしは、何も言わずに陸の言葉の続きを待つ。
いくばくかの間を置き、陸はやっと口を開いた。
「…いい加減気付けよバカ」
すねたように、彼は言った。
涙でかすれた声は、未だにそのまま。
まるで、寂しくて寂しくてたまらない小さな子どものよう。
周りの目も気にしない、ワガママな子ども。
ふと見つめた陸のマグカップは、いつもより数十倍彼のことを待ってる気がした。
「誰よりも大切な女の子は、姉貴だけだっつってんの。
わかる?」
…意味だけなら、理解できた。
そんなことを言う陸の真意はわからなかったけど。
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ばか。ばかばかばかばか。
こんなことしたら陸が気にするのわかってるのに。
あたしはケータイを握り締め、顔を埋めた。何故か涙は止まらない。…止まれよ。
案の定、すぐにケータイはブーンと唸り声を上げる。
手の平に伝わってくる振動が、痛いほどだった。
無視しようかとも思ったけど、あまりにも長い時間バイブレーションが震え続けるもんだから、遂にあたしは痺れを切らして電話に出た。
「…うるさい、バカ陸」
あー、可愛くねーなー。言ってから溜息をつく。
何でこんな言い方しかできないんだろう。バカはあたしだ。
「何がうるさいだよ。いきなり電話切るな。そしていきなり泣くな。
……なんかあった?」
一瞬間を空けてから、陸は言った。陸でもこんな台詞は照れるのだろうか。
そんなことを考えるあたしはやはりバカなんだろう。
「…んー?なんもないよ。心配しないで。
陸はそっちで合宿頑張ってればいーの」
わざとのんびりした声でそう告げる。まだ涙は止まってないっつーのにね。強がりと言われればそうかもしれない。
でも、『何で?』と聞かれて『陸と心理テストの答えが違ったから泣いてたの。あはっ』なんて言えるわけはないのだ。
多分、これが一番の方法なんだとあたしは勝手にそう自負していた。
長い沈黙の後、陸はしぼり出したような声を出す。
「…なんも、ない?」
泣き出しそうで。でもそれでいて、怒ってもいるようで。
どっちつかずのような声を、彼は発した。
よく解らないけれど、あたしはさっきと同じ答えを繰り返す。
「そうだよ。何でもない」
何でもない。何でもない。それしか言わない。バカの一つ覚えみたいに。
感情の読めない声を出す陸と、感情を隠し続けるあたし。
――――刹那。
耳に残るのは、微かな雑音。鼻をすするような音。
それに続くのは、幻みたいに儚く切ない声だった。
「何でだよ…っ。何で姉貴はいつも俺に頼ってくれねーんだよ」
一瞬で気持ちが切なくて切なくてどうしようもなくなった。
初めて聞いた気がする、陸の気持ち。
手にも足にも、血が通っているような気がしない。
何だかふわふわ浮いているような感覚だった。
「何で?俺じゃダメなの?俺じゃ、姉貴の力になれない?」
そんなことじゃない。そんなことじゃないんだよ、陸。
あたし、陸のことそんな風に思ったことは一度もない。
「言ってくれねーとわかんねーんだよ。泣いてる姉貴なんか、見たくねーんだよ!」
叫びに近いほどの大きな声。
そんなこと言わないで、って言いたいのに、声が出ない。
更に涙が溢れてきた。もう止まらない。
かすれた様な声で出てきたのは、別の言葉。
「どうして…?どうして陸はそんなに優しいの?
何であたしなんかに優しくしてくれるのか、わかんないよ!
あたしみたいなドジとキョーダイになっちゃったから、いつだって陸はあたしの世話焼かないといけなくなってるのに…っ」
いつだって、あたしは罪悪感で胸がいっぱいなのに。
そんなに優しくしないでよ。いつか離れていっちゃうのに。
そのときが来たら、きっとあたしは耐えられない。
だからあたしは今まで陸に何かを打ち明けたりはしなかった。
信頼し合えるような関係になったって、死ぬまで一生続くような深い絆なんかにはならないと思ってたから。
うわべだけの絆なんか、あたしは嫌だったから。
陸はしばらく考え込むように黙り込む。あたしも何も言わない。というか、何も言えない。
時間だけが刻々と過ぎていく。
先にこの重苦しい沈黙を破ったのは、陸。
丁度時計の短針が十一時を回った頃だった。
「どうしてって…そんな簡単なこと、聞くなよ」
涙声で彼は言葉を続ける。
「姉貴のことが、好きだからだよ」
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