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2007年2月 6日 (火)

漆黒の瞳の行く先は 【14】

陸はどうしてあたしのことが好きなんて言ったんだろう。
あたしたちは、もう普通のキョーダイには戻れないのだろうか。
あたしが不安で気持ちをやきもきさせている間にもどんどん時は過ぎ。
雪がちらつき始めた日に、陸は合宿を終えて帰ってきた。

「ただいまー。姉貴いるー?」

急いで玄関に飛び出していくと、そこには見慣れた弟の姿があった。
いつもと変わらない、あたしの弟。
彼は靴を脱ぐと、疲労のためか、そこにどっしりと座り込む。
あたしも陸の行動に合わせるようにその場にゆっくりと腰をかがめ、できるだけ自然に笑えるよう努力した。

「…おかえり。疲れた?」
「もうマジやばい。すっげー疲れた。シャワー浴びたら即行で寝る」

陸はそう言うと、荷物を置きっぱなしにしたまま風呂場へ直行。
あたしは微かに足がおぼつかない彼の後ろ姿を見送る。
…良かった、全然いつもと変わらない。自然に笑みが零れた。

あたし達は、まだ元に戻れる位置にいる。
あたし達は、まだ大丈夫。

そう確信できた。

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